9月の部活動で見直したい「練習環境」 〜秋の大会に向けて準備しておきたい5つのこと〜

2026.09.24

夏の厳しい暑さが少しずつ和らぎ、秋の大会や新人戦に向けて、部活動の練習内容も変わってくる9月。

夏休み中にしっかり練習を積んだ選手もいれば、暑さや疲れが残っている選手もいるでしょう。

この時期に意識したいのが「もっと練習すること」だけではなく、「より良い状態で練習できる環境を整えること」です。

そこで今回は、日々の生活や身体の使い方について考えるきっかけとして、「かっとくん運動教室」の伊澤先生からアドバイスをいただきながら、秋の大会に向けて見直したい5つのポイントをご紹介します。

Close-up of athletic woman tying shoelace on her sneakers while preparing for workout at health club.

1.まずは「疲れが残っていないか」を確認する

夏休みから日常の学校医生活がスタートし、寒暖差や天候が安定しない9月。実はこの時期、選手自身が気づかないうちに疲れがたまっていることがあります。

日々の練習、遠征や大会、睡眠時間の変化など、通常の学校生活へ戻るだけでも身体には負担がかかります。

まず、確認すること

  • 朝、すっきり起きられているか
  • 練習中に身体が重く感じないか
  • 以前より集中できなくなっていないか
  • 食欲が落ちていないか
  • いつもと違う痛みや違和感がないか

ということ。

「大会が近いから、もっと頑張らなくては」と考える前に、今の身体がどんな状態なのかを確認することが大切です。

伊澤先生からのアドバイス

「調子が悪いときに、ただ練習量を増やしてしまうのは逆効果になることがあります。まずは身体の状態を確認して、その日の自分に必要な運動を考えてみましょう。」

毎日同じメニューをこなすだけではなく、身体の状態に合わせて調整する。それも「練習環境を整える」大切な一歩です。

2.練習前の「身体の準備」を習慣にする

大会でいきなり身体を動かすのではなく、普段の部活動から身体を動かす準備をしておくことも重要です。

練習前には?

いきなり強度の高い運動を始めるのではなく、軽く身体を動かしながら、徐々に運動の強度を上げていきましょう。

例えば、

  • 軽いジョギング
  • 身体を大きく動かす運動
  • 関節を動かす運動
  • その競技に必要な動作
  • 徐々にスピードを上げる運動

など。

ここで大切なのは、「ウォーミングアップ=決められたストレッチをする時間」とだけ考えないこと。

これから行う競技や練習に、身体と頭を準備させる時間と考えると分かりやすいでしょう。

伊澤先生からのアドバイス

「身体を動かす前には、身体だけではなく『これから何をするのか』という意識も準備しておきたいですね。普段の練習から、自分の身体の動きを感じながら動いてみましょう。」

「なんとなくアップをする」のではなく、「今日はここを意識して動こう」と考える。そんな小さな意識の積み重ねが、練習の質を変えていきます。

3.「姿勢」と「身体の使い方」を意識する

土台を作る

スポーツでは、競技ごとの技術練習がもちろん大切です。しかし、その土台となるのが、日常的な身体の使い方です。

例えば、

  • 立っているときの姿勢
  • 座っているときの姿勢
  • 歩き方
  • 走るときの身体の使い方
  • 身体の左右差

など。

部活動では「競技中の動き」に目が向きがちですが、普段の生活の中にも身体を見直すヒントがあります。

スマートフォンを見る時間や勉強する時間など、長時間同じ姿勢で過ごしていないか?

片方の肩にだけ荷物をかけていないか?いつも同じ足を軸にして立っていないか?

一つひとつは小さなことですが、毎日の生活だからこそ、自分の身体の使い方を意識するきっかけになります。

伊澤先生からのアドバイス

「特別なトレーニングをすることだけが身体づくりではありません。普段の立ち方や歩き方など、自分が毎日している動作を意識することも大切です。」

練習時間だけではなく、24時間の身体の使い方を考えてみる。

日々の生活や練習の中で、ぜひ取り入れたい意識です。

4.「休むこと」も練習の一部と考える

大会に向けて頑張りたい時期だからこそ

忘れてはいけないのが休養です。練習量を増やせば、それだけ競技力が上がるとは限りません。

身体を動かした後には、身体を休ませる時間も必要です。特に成長期の選手は、学校生活や部活動、勉強など思っている以上に多くのエネルギーを使っています。

だからこそ、

練習する → 回復する → また練習する

というサイクルを意識してみましょう。

睡眠時間を確保することや練習後に身体を落ち着かせること。そして、疲労が強い日は無理をしすぎないこと。こうした「休むための環境づくり」も、パフォーマンスを支える重要な要素。

休むと「コンディションに響くのではないか?」「身体が鈍ってしまわないか?」など不安になるかもしれませんが、そんな時こそ一息ついてみることが大切です。

伊澤先生からのアドバイス

「頑張ることはもちろん大切ですが、身体が回復する時間も同じくらい大切です。休むことを『サボること』と考えず、次の練習につなげる時間として考えてほしいですね。」 「今日は休む」という選択も、長くスポーツを続けるための大切な判断です。

5.練習環境を「選手自身」で見直してみる

環境を整えることの重要性


最後におすすめしたいのが、選手自身が自分の練習環境について考えてみることです。

例えば、

□練習道具はきちんと整っている?

シューズ、ウェア、バッグ、サポーターなど、普段使っている道具を一度チェックしてみましょう。

サイズが合わなくなっていたり、傷んでいたりするものはありませんか?

特に成長期の選手は、身体の変化に合わせてウェアやシューズなどのサイズを見直すことも大切です。

□ 練習着は快適?

汗をかいたまま長時間過ごしていないでしょうか?秋になっても日中は気温が高い日があります。その日の気温や練習内容に合わせて、ウェアを選ぶことも大切です。

毎日の部活動で着るものだからこそ、「動きやすいか」「快適に練習できるか」という視点で練習着を見直してみましょう。

□ 練習場所は安全?

グラウンドや体育館など、普段使っている場所についても、

  • 足元に危険な場所がないか
  • 用具がきちんと整理されているか
  • 水分補給ができる環境になっているか

などを確認してみましょう。

□ 自分の身体の状態を伝えられている?

痛みや違和感があるのに、「これくらいなら大丈夫」と我慢していないでしょうか。恐れることなく、自分の身体の状態を顧問の先生やコーチ、保護者に伝えることも大切な自己管理です。

秋の大会で力を発揮するために

焦らないという気持ちの強さ

秋は、夏の練習の成果を発揮する大会が増える時期です。だからこそ、「もっと練習しなければ」と焦る選手もいるかもしれません。

でも、秋の大会で自分の力を発揮するためには、練習そのものだけではなく、

身体の状態を確認すること。

身体を動かす準備をすること。

普段の身体の使い方を意識すること。

しっかり休むこと。

そして、自分に合った練習環境を整えること。

こうした一つひとつの積み重ねが大切です。

部活動で良い状態をつくるためには、練習時間だけを見るのではなく、日々の生活、身体の状態、休養、そして練習環境まで含めて考えることが大切です。

今日からできる!秋の大会前チェックリスト

最後に、今日からできることをまとめてみましょう。

□ 最近、疲れが残っていないか確認する
□ 練習前に身体をしっかり準備する
□ 普段の姿勢や身体の使い方を意識する
□ 睡眠・休養の時間を確保する
□ シューズやウェアなどの道具をチェックする
□ 気温や練習内容に合わせて練習着を選ぶ
□ 練習場所の安全を確認する
□ 痛みや違和感があれば周囲
に伝える
□ 「もっと頑張る」だけでなく「どうすれば良い状態で練習できるか」を考える

休息をしながら、上記のポイントを確認してみてくださいね。

見直すことは立ち止まることではない!

秋の大会は、夏に積み重ねてきた努力を発揮する大切な時期。だからこそ、今一度「練習環境」を見直してみませんか?

強くなるための準備は、練習時間だけではありません。毎日の小さな意識を変えることから、秋の大会への準備を始めてみましょう。

今回アドバイスをいただいた伊澤先生が運営する「かっとくん運動教室」では、運動や身体の動かし方についての発信も行っています。日々の身体づくりや運動について、ぜひチェックしてみてください。

監修

伊澤 壱斗(「カットくん運動教室」主宰)

身体の正しい使い方やセルフケアの大切さを伝える「カットくん運動教室」を主宰。身体操作の改善、コンディショニング、アスリートのリカバリー指導に取り組む。

ゴールドジム退社後も、第一線のトレーナーとしてさらなる研鑽を積み、現在は自らを「ウェルネスデザイナー」と定義。単なる技術指導の枠を超え、簡単な運動を用いた姿勢改善や神経系へのアプローチを重視したコンディショニングを提唱。

特に「身体を整えることで、心とパフォーマンスを同時に引き出す」という独自の視点は、さらなる高みを目指すアスリートから厚い信頼を得ている。

【取得資格】NSCA-Certified Personal Trainer日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者国際救命救急協会認定CPR+AED

【Instagram】 @kattokun_undou_kyoshitsu


Writer / akashi

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